「三日坊主で、何をやっても続かなくて」。そう話される方は、少なくありません。習慣化のコツといえば「小さく始める」「仕組みにする」がよく語られます。でも、少人数のスタジオで続く方を見ていて気づいたのは、もっと単純なことでした。続いた人が最後にやめたのは、ひとりで頑張ること。今日は、その話を書いてみます。
「続かない」のは、意志が弱いからではありません
続かなかったとき、私たちはつい「自分は飽きっぽいから」と、自分の性格のせいにしてしまいます。でも実際は、続けやすい形になっていなかっただけ、ということがほとんどです。責める相手を、自分から仕組みへ移してみましょう。
「小さく始める」「仕組み化」だけでは、足りないことがある
習慣化のコツは、たいてい「小さく始めよう」「仕組みにしよう」と教えてくれます。どれも大切です。でも、少人数で一人ひとりの通い方を見ていると、その工夫をひとりで完結させようとするほど、かえって続きにくいと感じます。工夫の上手さより、続く人には共通していることがありました。
続いた人が「やめた」3つのこと
- 完璧にやろうとするのを、やめた
- やる気が出るのを待つのを、やめた
- ひとりで頑張るのを、やめた
①「ちゃんとやる」をやめる
毎回きっちり全力で、と思うほど、できなかった日に罪悪感が残り、そのまま足が遠のいてしまいます。60点で続けるほうが、100点で途切れるより、ずっと強いのです。今日は呼吸だけ、でも十分に一歩だと考えてみてください。
②「やる気が出たら」をやめる
やる気に頼ると、気分の波にそのまま振り回されてしまいます。続く方は、曜日と時間を先に決めて、予定として押さえてしまいます。やる気は、始めたあとに出てくるもの。だから、始める仕組みを先につくるのです。月4回のメンバー制も、通う日をあらかじめ予定に置くための、ひとつの仕組みです。
③「ひとりで頑張る」をやめる——これが、いちばん効きます
そして、いちばん効くのがこれです。見ていてくれる人がいる、待っていてくれる場所がある。それだけで、続けやすさは大きく変わります。sou が定員3名にこだわり、毎回同じインストラクターが隣にいるのは、おひとりずつの小さな変化に気づいて、声をかけられる距離でいたいからです。完全予約制でLINEに予約が入っていることが、そのまま「行く理由」になります。
予約してあるから、とりあえず行く。それを続けていたら、いつのまにか行かないと気持ち悪くなっていました。意志の力ではなかったんだと思います。

小さく始めるための、置きかえ
| 続かないパターン | こう置きかえる |
|---|---|
| 毎日やらないと意味がない | まずは週1回でいい |
| 1時間しっかりやる | 50分の予約を、ひとつ入れる |
| 完璧にできたら合格 | 行っただけで、もう合格 |
| ひとりで頑張る | 予約して、人と続ける |
意志が弱くても、続けられるようになりますか?
はい。むしろ、意志に頼らない形を先に作ることが近道です。通う日を予定に置き、待っていてくれる人がいる場所を持つ。続くかどうかは、性格ではなく環境で決まることが多いと、私は現場で感じています。
おわりに
続けるコツは、頑張ることではなく、頑張らなくても続く形をつくることです。そしてその形は、ひとりで抱え込まないところから始まります。まずは、いちばん小さな一歩——通う日を、ひとつ予定に置くことから。その最初のひとつを、一緒に見つけるお手伝いができたら嬉しいです。
Author

新井 遥
sou pilates studio 主宰/ピラティスインストラクター
金沢・東山のマシンピラティススタジオ sou 主宰。元看護師。呼吸とともに深い筋肉へ意識を向け、その日のからだに正直に動く時間を、おひとりずつご案内しています。
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